「神楽坂上」に向かって左側の「丸岡陶苑」は和陶器を売る店です。創業は明治24年(1891)頃。

牛込倶楽部の『ここは牛込、神楽坂』第14号には…
坂を上がって左手の丸岡陶苑さん。ここのウインドーは季節感豊かで、閉店後も灯りがついているので、夜遅く通りがけに足を留める人も多いのですが、とくにうれしいのが、箱根細工の小さな懐かしい道具類。茶箪笥、鏡台などは引き出しも開くという凝りよう。これはセットでなく、バラ売りで、今度はこれをと思いながら見るのも楽しみ
右側のショーウインドウは、陶器でつくった人形がテーマになっています。例えば、2月はお花祭りでした。これは12月です。価格は決して高くはありません。小さい人形は1000円から3000円までです……と、昔(2013年3月)は語っています。

中小企業庁「中小企業情報」(昭和30年)では……
瀬戸物の丸岡は、創業60年、三代目
もし60年が正確ならば明治28年に創業したことになります。
渡辺功一氏の『神楽坂がまるごとわかる本』によれば……
明治25年、和陶器の「丸岡陶苑」創業。神楽坂3丁目
また「ここは牛込、神楽坂」第6号(平成8年、1996)で、岡崎弘氏(丸岡陶苑店主、明治33年生)は……
私は、療養のため細工町に隠居して、伊豆や八丈へ行ってたんだけど、よくなってから結婚して、いまの店…昔、西善という店があったところで、瀬戸物屋を開店したわけ。その後は昭和3年に、家内の実家の両国の薬研堀に行っちゃった。家内の実家も瀬戸物屋で、そこを引き受けることになったもんで、神楽坂の店の方はお袋が店を守ってくれて。だから明治から昭和3年までのことならいろいろ知ってるよ
「ここは牛込、神楽坂」第18号(平成13年、2001)「遊び場だった『寺内』」の中で岡崎弘氏は……
大正13年、ここにあった「西善せともの」を、河合分店にして開業したんですよ
さらに挿絵の中で……
『西善せともの』 大正13年(24歳)『河合分店』二、昭和18年ヨリ郵便局二貸ス、昭和21年ヨリ『丸岡陶苑』(41歳)

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