最高裁判所長官公邸|若宮町39番

 最高裁判所長官公邸です。約1200坪の敷地に、約980平方メートル(約300坪)の木造2階建て。
 1928年(昭和3年)に馬場家の牛込邸として建築し、第2次世界大戦でも焼けなかった家ですが、財産税で物納され、1947年(昭和22年)から最高裁判所長官公邸として使用。平成26年(2014)、重要文化財に指定されました。
 伝統的な数寄屋造りや書院造り、庭園も広く、年に数回、海外の司法関係者らをもてなす場でした。
 しかし、木造建物の腐朽や虫害、歪んだ床や柱、物理的劣化も進み、耐火・耐震性能も悪化。そこで重要文化財の部分に耐震性能を補強し、指定以外の部分は解体。長官の居住範囲を増築、通信ネットワークも整備。総工費は4億5000万円、令和3年(2021)5月に完成。

南町から見た長官宅
長官。南町から見た長官宅
長官3。南町から見た長官宅
以前の長官宅

 改装以前の空中写真は……

最高裁判所払方町宿舎(改邸以前)

 改装以後の空中写真は……

最高裁判所払方町宿舎(改邸以後)
①都心に残された希少な大規模和風建築(近代/住居)
 旧馬場家牛込邸 1棟
  土地
      東京都新宿区
        国(最高裁判所)
 旧馬場家牛込邸は,富山で海運業を営んだ馬場家の東京における拠点として、昭和3年に牛込台地の高台に建てられた。昭和22年以降は最高裁判所長官公邸となっている。
 設計は逓信省営繕技師であった吉田鉄郎てつろうである。南の庭園に面して和洋の客間や居間などを雁行形がんこうがたに連ね、和洋の意匠や空間の機能を巧妙な組合せと合理的な平面構成でまとめており、入母屋屋根や下屋庇を駆使した外観も絶妙に庭園と調和している。旧馬場家牛込邸は、東京に残された希少な大規模和風建築である。洗練された比例や精緻な造形,装飾的な細部を押さえつつ上質の良材を効果的に演出した設計手法など,昭和初期を代表する和風建築として高い価値を有している。
裁判所ウェブサイト「最高裁判所長官公邸の整備に関する有識者委員会報告」から

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